リノベーションとは

リノベーションと言われだしたのはごく最近のことです。それまでは、リフォームと言うことが多かったと思います。では、リフォームとリノベーションの違いは何でしょうか。

リフォームは、元の状態に戻すことだと考えています。つまり、機能的に劣ってきたり劣化したものを元の状態まで戻すことです。

それでは、リノベーションにはどんな意味があるでしょうか。

私たちが考えるリノベーションは、今までの延長戦上での使い方ではなく新しい価値を創造することです。家族も成長とともに暮らし方が変わってきます。住まいはいつまでも同じままでいいでしょうか。新しい暮らしを作るのがリノベーションです。従って、簡単な改修によって大きく変わる場合も有れば、大胆に改修するリノベーションもあるでしょう。

減築(増築の反対)もリノベーション大きく生活が変わる手法でもあります。私たちはこれをマイナスのデザインとも言っています。今あるものからいらないものを引き算して新しい価値を生み出すこともできます。

今まで、私たちは右肩上がりの成長の経済社会にいましたが、これからは高齢社会とともに人口減少の時代に突入しました。

今までの常識が成り立たない時代になっています。
このことに早く気づくことで、豊かな生活ができると考えています。

空間を作る場合、いままでのプロセスは、

(1)設計する人 (2)作る人 (3)使う人

この順番でした、設計した家を建てるには、費用を積み上げていきます。
つくる人のコストがさらに建築費に反映されて、使う人がお金を払う。
こんなプロセスでした。

これからは、
(1)使う人 (2)作る人 (3)設計する人

この順番に変わってきます。私たちは既にこの方法でリノベーションを行っています。つまり、使う人がどのような生活をするのか、その時に出せるお金はいくらかを先に決めます。
作る人が使えるコスト以内で作れる方法を考えます。それを設計する人が反映した設計をする順番になります。

さらに、私たちは 使う人 作る人 設計する人 が当事者となる仕組みを取り入れています。
従来のつくり方では、設計者は設計すればおしまいでした、作る人も作ればおしまいでした。瑕疵は別として、引き渡すまでが仕事でした。

私たちはこれに疑問を感じていました。
このあたりについては、津山っぷの発信する情報を是非購読してみて下さい。